応用編③ サポートとレジスタンス
今回は、今さらながら
「サポートライン」と
「レジスタンスライン」
についてお話しします。
応用編ということですが、
これらの言葉自体は
FXトレードにおいて
ごくごく基本的な言葉です。
ただ、「サポート」や「レジスタンス」
といった「概念」自体はFXトレードにおいて
非常に重要であり、
そこに着目してチャートを見ることで
新たな切り口となり
相場への理解が深まるはずです。
サポート・レジスタンス
「サポートライン」
「レジスタンスライン」
とは言いますが
「環境認識」の際にいろんなところに
いろんなラインを引きましたが
要はそれらのことです。
単に「ラインの役割」に注目した
呼び方をしているだけです。
「サポートライン」とは
下落してきた波を
止めるラインの事で
波が止まり反転することで
「サポートされた」ことになります。
「レジスタンスライン」とは
上昇してきた波を
止めるラインの事で
波が止まり反転することで
「レジスタンスされた」ことになります。
上図では、
赤いサポートラインで
サポートされ、
オレンジのレジスタンスラインで
レジスタンスされた、
ということになります。
サポートラインも
レジスタンスラインも
水平に引いたラインに対して
使われる言葉ですが、
「サポート」や「レジスタンス」自体は
いろいろな形で出現します。
上図のように
上昇のトレンドラインも
「サポートしている」と言えますし、
あらゆるレンジは
サポートとレジスタンスに
挟まれている、
と考えることができます。
どんなサポートも
レジスタンスも
「抜ける」時がきます。
結局、相場というのは
サポートやレジスタンスで
「止まる」か「抜ける」かを
繰り返しながら動き続けています。
あえて単純な言い方をすると
サポートで止まれば買い
サポートを抜ければ売り
レジスタンスで止まれば売り
レジスタンスを抜ければ買い
あらゆる値動きは
これらのどれかであると言えます。
ラインでの値動きを
下位足で見極め
出た結論に「ついていく」。
FXトレードってそれだけなんですよね。
サポート・レジスタンスの強弱
ラインで止まるのか抜けるのかの
判断を手伝う考え方として
サポートとレジスタンスの
「強弱」があります。
下図を見てください。
オレンジのラインは黒の波の
戻り高値、つまりレジスタンスラインです。
赤のラインは上位足である
緑の波のサポートラインです。
上位時間足の波のサポートラインでの
反転ですから、小さな波のレジスタンスラインは
抜かれてしまうというわけです。
このように
サポートライン、
レジスタンスラインは
「どのサイズの波のラインか」で
強弱が変わります。
これがわかれば
「止まりやすい」か「抜けやすい」かが
あらかじめ分かるようになります。
止まった・抜けた の判断
ラインで止まったか抜けたかで
トレードをする。
止まるか抜けるかの
事前の予測には
ラインの強弱を見る。
次に必要なのが、実際に
「止まった」「抜けた」と
判断するための定義です。
まずは「止まった」時を考えます。
「サポートされた」
「レジスタンスされた」
という事実を確定させるのは
「下位足」です。
基本のトレードのやり方でも
さんざん出てきた複数の波を見る、
という考え方と全く同じです。
下図を見てください。
黒の波が、
「赤いラインでサポートされた」と
確定できるのは
「緑の波のレジスタンスを抜いた時」です。
「緑の波のレジスタンス」とは
図の場合「ネックライン」ですが
「戻り高値」でも
「レンジの上限」でも
「切り下げライン」でも同じです。
上位足のサポートを
下位足のレジスタンスを抜くことで
暫定的に確定し、エントリーするわけですね。
売りエントリーの場合も
まったく同じ理屈で大丈夫です。
次に「ラインを抜けた」時のことを
考えてみましょう。
サポートラインを抜けたかどうかの
判断には「ローソク足」を使うのが
オススメです。
下図をご覧ください。
赤いサポートラインは
4時間足の波のラインです。
4時間足のラインなので
「4時間足のローソク足」が
ライン下で確定したことをもって
「サポートラインを抜けた」
とするのがオススメです。
図の左側のチャートのように
抜けたことが確定すれば
緑の波を見てエントリーすれば
上手なトレードができます。
大事なのはローソクの確定を待つことで
図の右側のような形で確定してしまったら
他の多数のトレーダーに
「サポートされた」と判断されかねません。
このような「ダマし」を回避するために
波のサイズに見合ったローソク足の
確定を待つわけですね。
これがラインを「抜ける」時の考え方です。
今回は
サポート、レジスタンス
という視点で相場を考えてみました。
すべてのトレードは
ラインからラインへのトレードであり、
ラインで止まるか抜けるか、なんです。
大事なのは
意味のあるラインを引けるか
ラインの強弱がわかるか
止まったか抜けたかの判断ができるか
ということです。
これをするには結局のところ
正しい環境認識が必要で、
下位足を見る必要もあります。
「複数の波を見る」という
基本の考えはそのままに、
サポート、レジスタンスの視点でも
チャートを見られれば
少しだけ景色が変わるかもしれません。